森田療法

　森田療法とは、主に神経症圏の患者に対する本邦発祥の治療法です。人間は本来、より良く生きたいという自然な欲望があるのですが、時として欲望が過大となり行き詰まってしまい、様々な症状が出現します。森田療法では、それらの症状や不安をやりくりしようとせず（症状不問）、あるがままに、なすべき行動を行うという考え方です。
我々の感情は、見聞きするものや外界の変化によって千変万化に反応します。我々は、ふとした経験からいつの間にか恐怖や不安が薄らいでいたりすることを経験します。
森田療法では、これを「心の流転」と呼び、この事を体得したとき、とらわれから抜け出すきっかけを掴んだといえるのです。
　とらわれを持つ神経症圏の患者に対して「心の流転」を体得するきっかけとして森田療法を行います。
生活の発見会